エネルギー問題についてトークを交わす石原良純さん(右)と神津カンナさん=佐賀市文化会館

 「わたしたちの暮らしとエネルギー~エネルギーの『今』を考える~」と題したトークセッション(佐賀新聞社主催、九州経済産業局後援、九州電力協力)が8日、佐賀市文化会館で開かれた。俳優で気象予報士の石原良純さんと作家の神津カンナさんが、エネルギーを身近な問題としてとらえ、関心を持ち続ける必要性を訴えた。

 石原さんは今回の西日本の記録的豪雨をはじめ、各地で「数十年に一度」の気象災害が続くことへの危機感を示した。二酸化炭素の全排出量のうち、発電に伴うものが約4割を占めるとし、地球温暖化とエネルギー問題の関わりを強調した。神津さんは昨年度の九州の発電割合について、太陽光や地熱、風力など再生エネルギーが20%まで上昇したことを紹介。一方で、電気料金に上乗せされる再エネ賦課金が年々増加していることにも触れた。

 石原さんは蓄電技術が発達していない現状では、気象条件の影響を受ける再生エネルギーだけでは電力の安定供給は難しいと指摘。発電法には一長一短あるとし、「どうすればいいか結論は出ないが、日本としてのベストミックスを提言すべき」。神津さんも安全性という前提に立った上で、「安定供給、経済性、環境適合のバランス感覚が必要」とした。

 トークセッションには260人が来場した。消費者が暮らしの中でできるエネルギー問題への対応として、神津さんは生ゴミの水分をしっかり切って捨てることや、食品ロスを減らすことなどをアドバイスした。

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