「勝利和解」の垂れ幕を掲げ、和解を喜ぶ原告団=平成13年7月10日、佐賀地裁

 道路や鉄道などのトンネル工事でじん肺になったとして、県内の元建設労働者9人(1人は死亡)が、県内1社を含む元請けのゼネコン30社に、総額2億9700万円の損害賠償を求めた訴訟の和解協議が、佐賀地裁であり、原告側に総額9700万円を支払うことなどで和解が成立した。原告側が求めていた謝意や被害防止措置も盛り込まれた。提訴から約2年2カ月、全国のトンネルじん肺訴訟の中で最速での和解となった。

 和解条項では、被告は法的責任を認め、病状に応じて1人あたり1500~900万円の和解金を支払う義務を認めた。時効期間を過ぎた原告についても金額に差を設けなかった。塚原巌原告団長(63)=当時=は「謝罪の言葉や再発防止を盛り込み、スピード決着できたことは、残る全国訴訟につながる」と評価した。

 トンネルじん肺訴訟を巡っては、患者ら原告が国の責任を問うた集団訴訟もあり、国が責任を認めて、2007(平成19)年6月に東京高裁で和解している。(新元号まであと295日) 

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