「森永製菓の創始者が佐賀県出身だったことを知らなかった」と手を上げる生徒たち=唐津市の佐志中

 幕末明治期の佐賀県の偉人を、佐賀新聞記者が紹介する出前講座が9日、唐津市の佐志中(袈裟丸晋校長)であった。森永製菓創業者で製菓王と呼ばれた森永太一郎の記事を執筆した青木宏文記者が、成功の裏にあった誠実さと辛抱について解説した。

 生徒は記事から、幼少期に父を亡くしたり、アメリカで菓子職人を目指す中で人種差別に苦しんだりしたことを読み取った。その上で青木記者が「キリスト教の教えを支えに辛抱してきた」と話した。また「誠実さで商売に最も大切な信頼を得てきた」と説明。背景には陶器商だった叔父からの「決して不正直なものを売買してはならぬ」といった4カ条があったことを紹介した。

 太一郎のすごい点について質問を受けた青木記者は、「体力。修業時代は2、3時間しか寝なかったと書いてある本もあった。皆さんも若いうちに体を鍛えて」と答えていた。

 3年1組の生徒27人が聴いた。米須仁志さんは「それまではなかった広告の手法を取り入れてすごいと思った。つらくても最後まで諦めない姿勢は参考にしたい」と話した。

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