唐津市東城内の唐津城では東側斜面が高さ約20メートルにわたって崩壊した

復旧作業が続くJR筑肥線の脱線現場=唐津市浜玉町

 記録的な大雨に見舞われた6日に行方不明者が出た佐賀市と伊万里市で8日、警察や消防などによる捜索が続き、伊万里市の男性(20)が長崎県松浦市の海岸で遺体となって発見された。大雨の影響で通行止めとなっていた道路の一部は規制が解除されたが、土砂による脱線があったJR筑肥線などでは復旧作業が続いた。

 男性は6日、伊万里市黒川町の知的障害者通所施設「椿作業所」にいたが、同日午後2時50分ごろ行方が分からなくなった。7日に施設近くの川の下流で男性の上着やズボンなどが見つかっていた。

 長崎県警松浦署などによると、捜索に加わった第七管区海上保安本部のヘリが8日午前11時15分ごろ、松浦市今福町滑栄免の海岸に打ち上げられた男性を発見、通報した。男性は既に亡くなっていた。

 佐賀市大和町久池井の女性(81)の捜索は、警察と消防の約50人態勢で朝から始め、昼過ぎに打ち切った。その後も警察官約30人が通常勤務を通じて捜索したが、午後6時現在で見つかっていない。

 大雨による交通規制は一部解除された。土砂流入やのり面崩壊で通行止めになっていた長崎自動車道上りの東脊振-鳥栖間や、多久市北多久町の国道203号は8日朝、通行できるようになった。

 一方、JR筑肥線の列車脱線があった唐津市浜玉町の現場は、クレーンを使って列車を線路上に戻す作業や、土砂の撤去作業に追われた。JR九州によると、筑肥線は筑前前原-西唐津間で終日運転見合わせるなどした。JR九州では、9日から西唐津-筑前前原間でバスによる代替輸送を実施する予定で、午前6時ごろから午後9時ごろまで約1時間間隔で運行する。

 国道202号の唐津市浜玉町、同市北波多行合野の2地点と、厳木多久有料道路が全面通行止めとなり、応急復旧工事が続いた。のり面が崩れた唐津市厳木町の「道の駅厳木」の駐車場は復旧、崩壊場所以外は利用可能となったが、営業再開のめどは立っていない。また唐津市東城内の唐津城では、東側斜面が高さ約20メートルにわたって崩落しているのが確認された。

 佐賀地方気象台によると、9日午後6時までの24時間雨量は多い所で50ミリと予想している。

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