行方不明の男性を捜索する消防隊員ら=7日午前、伊万里市黒川町

 佐賀県内が記録的大雨に見舞われて一夜明けた7日、伊万里市と佐賀市では消防や警察による行方不明者の捜索が続いた。いずれの現場も河川を中心に捜しているが、増水で捜索範囲が広がっており、難航している。家族や関係者は祈るような気持ちで見守った。

 利用者の男性(20)の行方が分からない伊万里市黒川町の知的障害者通所施設「椿作業所」の周辺では、施設の職員も加わり約70人で捜索した。

 午前中、施設近くの川の下流200メートルの場所で男性の所持品が見つかると、河口までの約1キロを集中して調べた。ほかに上着とズボンが見つかったが、男性の行方は分からず、午後からは海の方に範囲を広げた。

 海の捜索には海上保安庁も加わり、施設の職員は岸壁で見守った。横尾博行施設長(65)は「連絡を待つしかない」と話した。

 佐賀市大和町久池井の女性(81)の捜索は未明から進められた。朝から午後3時までは、自宅近くの河川から下流の方へ100人態勢で捜したが、住宅地に水路が入り組んでいるため難航している。

 女性は夫と2人暮らしだった。夫婦のことをよく知る近所の女性は「行方が分からないと知って嘉瀬川の方まで探しに行った。早く見つかってほしい」と心配そうな表情を浮かべた。

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