迫力の演技で未来への思いを表現する佐賀東高演劇部=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

展示資料を解説する芳野貴典学芸員=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

テープカットする山口祥義知事(中央)、松田紗葵さん(左から2番目)ら=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 佐賀市の佐賀城本丸歴史館が企画する肥前さが幕末維新博覧会の特別展第2弾「肥前さが幕末維新の『人』」が6日、同館で始まった。明治時代に活躍した佐賀人や、偉人たちをはぐくんだ佐賀藩の教育を取り上げる。9月9日まで。

 教育では、藩校弘道館や佐賀藩が長崎に設立した英学校「致遠館」などの資料を展示。致遠館を運営した大隈重信の貴重な自筆や、佐野常民が使った計算帳などで当時を振り返る。

 人物では、新しい国家づくりに奔走した大隈、江藤新平、大木喬任らをはじめ、設計、科学などの分野のパイオニアとなった人物を解説する。日本の女性科学者の先駆けの一人である黒田チカや、電気学会創設者の志田林三郎らを数々の資料で紹介する。

 5日には開会式があり、主催者を代表し山口祥義知事が「すべての原点は人。佐賀の未来に役立てるような企画展にしたい」とあいさつした。

 全国でも実力が評価される佐賀東高演劇部のステージもあった。幕末の佐賀藩士たちと歴史の意味を問う現代の高校生を交差させた演出で、誇るために学ぶのではなく未来に生かすことを表現した。同高3年の松田紗葵(さき)部長は「佐賀の歴史にまつわる脚本を、佐賀城にちなんだ場所で演じられてよかった」と話した。

 8月11日には一部の展示替えを予定。同館の芳野貴典学芸員は「幕末佐賀の人づくりや活躍した若者に加えて、近代へのステップをのぼった歴史についても見てほしい」と呼び掛けている。後日、県内文化面で詳報する。

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