設計にも市民の意見が取り入れられた。本棚の間にはいすを設け、腰掛けてゆっくり本を読むことができる=平成7年撮影

 建設への働き掛けから構想まで市民たちが深く関わった伊万里市民図書館が同市立花町にオープンした。平屋では当時の全国最大級で、利用者が滞在しやすいよう随所に工夫を凝らした。その後も市民が主体的に運営に関わるなど、現在も一目置かれる図書館であり続けている。

 小規模だった旧市立図書館に不満を抱く市民による新図書館建設の提案が始まり。市も1992(平成4)年、建設準備室を設置し、市民との学びを深めた。

 開館の約2カ月後には、運営を後押しする市民組織「図書館フレンズいまり」が発足。県内で同様の組織設立は初めてだった。97(同9)年には、多彩な読書空間や市民参加の運営が評価され、県内初の図書館建築賞も受賞した。

 開館は「7」が三つ並んだ七夕の日だった、今も記念の「図書館☆(ほし)まつり」を開き、あの時の喜びを思い返している(今年は大雨のため中止)。また着工日を記念した毎年2月の「図書館めばえの日 ぜんざい会」も、市民が図書館への思いを新たにする場となっている。(新元号まであと298日)

 

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