柚比本村遺跡の銅戈鋳型

魚の形が彫られているが器種不明の前田遺跡の鋳型

 先月に引き続き、鳥栖市弥生が丘にあった古代テクノポリスについてお話しいたします。

 現在の弥生が丘中央交差点一帯は「柚比本村(ゆびほんむら)遺跡」です。約2100年前の王様の墳丘墓が発見されましたが、ここからも銅戈(どうか)の鋳型が出土しています。

 時期は墳丘墓より50年ほど下った中期前半期ごろのものです。他に工房跡をうかがわせる出土物が無いため、ここに工房があったのか、外から持ち込まれたものかについての判断はできません。前者だと王に直属の青銅器工房があったことになります。

 さらにやや南の「前田遺跡」からも同じ頃の鋳型や関連遺物が出土しています。鋳型には魚の形が彫られていますが、実物の出土が無く用途は不明です。(鳥栖市誌第2巻より)(鳥栖郷土研究会会長・藤瀬偵博)

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