大雨の影響で道路や斜面が崩落した現場=6日、佐賀市富士町下無津呂

山から流れた大きな岩や土砂を見つめる地域住民=6日午前、唐津市浜玉町

土砂崩れに巻き込まれた車。乗っていた2人が搬送された=6日午後1時35分、唐津市厳木町の道の駅「厳木」

民家裏の山から土砂が流れ込みゆがんだフェンス=6日午前、唐津市浜玉町

 活発化した前線の影響で佐賀県内は6日、断続的に雨が降り続き、各地で土砂崩れや、河川の護岸崩落などが発生、各地で避難勧告が出ている。佐賀市北山では同日午後2時までの24時間の雨量が佐賀市北山で436ミリ、唐津市では273・5ミリと、2010年以降最大を観測。冠水による道路の通行止や、土砂崩れにより負傷者も出た。交通機関にも影響が出ている。

 唐津市消防本部によると、6日午後1時ごろ、厳木多久有料道路ののり面が崩れ、「道の駅厳木」に土砂が流れ込み、車3台が埋まった。40代男性2人が救出され、首や後頭部、腰の痛みなど訴え搬送された。他に巻き込まれた人がいないか調べている。

 またJR九州によると、午後2時半ごろ、JR筑肥線の浜崎-鹿家間で線路に土砂が流れ込み、停車していた車両が一部脱線した。乗客はおらず、乗務員にけがはなかった。

 各地で河川が増水し、浸水被害などが起きた。唐津市北波多では、松浦川水系徳須恵川のコンクリート護岸の堤防が長さ110メートルにわたり崩落した。

 唐津市浜玉町横田下では、裏山が崩れ、付近の住民が避難した。同市行合野の国道202号は、大雨により道路が崩れ片側通行規制中。佐賀市大和町の官人橋付近の国道323号も冠水により通行止めとなった。佐賀市富士町無津呂では、市道の路肩が崩れ、付近の住民が避難した。

 避難指示が多久市の一部と唐津市の一部に出されたほか、避難勧告が、佐賀市、唐津市、伊万里市、神埼市、小城市、多久市、江北町で出されており、県のまとめ(正午現在)によると、佐賀、唐津、伊万里、武雄、小城、多久、神埼の7市とみやき町で、166世帯279人が公民館や体育館などに避難している。

 県教育委員会などによると、6日正午現在、厳木高など県立高7校、私立の早稲田佐賀中・高、敬徳高が休校となり、佐賀大学も付属小中、幼稚園を休校、休園した。市町立の小中、義務教育学校は43校が休校した。始業時間を遅らせたり、午前中までで授業を切り上げた学校もあった。

 7日は私立の佐賀清和中・高、佐賀女子高、佐賀学園高、成穎中が授業予定だったが、午後3時現在、休校を決めている。

 大雨の影響により、長崎線の鳥栖―長崎間で運休や遅れが発生しているほか、唐津線と筑肥線でも運転見合わせなどが出ている。

 佐賀県は、災害情報連絡室を同日午前9時に防災監の副島良彦副知事を本部長とする災害警戒本部に格上げし、10時に警戒本部会議を開催。同日の予定をすべてキャンセルした山口祥義知事は、市町と綿密に情報共有し、自力での避難が困難な「災害弱者」の状況を注視するよう指示した。

 佐賀地方気象台によると、明日正午までの24時間に、多いところで300ミリ、1時間に80ミリの猛烈な雨が降ると予想されており、土砂災害や河川の氾濫に警戒を呼びかけている。(6日16時半現在)

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