経産省が県内のケーブルテレビなどで放送した原発の説明番組「しっかり聞きたい、玄海原発」=平成23年6月26日、佐賀市天神の「ぶんぶんテレビ」スタジオ

 玄海原発2、3号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関する経済産業省の県民向け説明番組で、九州電力の職員が原発職員や関連会社社員らに対し、一般市民を装って運転再開を支持する意見を、メールで番組に投稿するよう指示していたことが明らかになった。この日の衆院予算委で指摘があり、九電もそれを認めた。

 緊急会見を開いた九電の真部利応社長(当時)は「間違いない事実。国の説明会の信頼性を損ないおわびしたい」と述べた。古川康知事(当時)は「九電はまな板の上のコイにあたる存在であり、再稼働になんとか理解をとの思いからだと思うが、行き過ぎ」と批判した。

 その後、原因究明にあたった第三者委員会は、番組前に九電幹部と古川知事が知事公舎で面談した際の知事発言が問題の発端と認定。しかし、九電と古川知事は否定した。同委員会は2005(平成17)年に県が開いたプルサーマル討論会でも、九電が動員や「仕込み質問」をしていたと指摘した。

 九電は今年3月、2010(同22)年に定期検査で停止させて以来、約7年3カ月ぶりに玄海原発3号機を再稼働させた。6月には4号機も再稼働させている。(新元号まであと299日) 

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