手押し網。鹿島川江湖と塩田川江湖が、合流したところから数百メートル南側で=6月28日

 6月28日午前3時、鹿島市新籠の桟橋で山口健一郎さん(77)と落ち合い、手押し網の仕掛けを載せた賢勝丸に乗り込んで沖の塩田川江湖を目指した。月明かりで航路ははっきりと見え、4時を回ると東の空が白み始めて、カメラの感度を上げて何とか撮影できるようになった。

 上げ潮が動き始める4時過ぎに仕掛けを組み立てた。網の先端を江湖の底に押し付け、獲物が上げ潮に乗って網に入るのを待つ。10分ぐらいたつと、てこの役目の丸太を押し下げ、網に入っている獲物を「うっとい」という長い柄が付いたタモ網ですくい取る。この作業を繰り返すのんびりした漁法である。丸太はスギで長さ10メートル、網先の幅は6メートル前後ある。

 例年ならウナギが多く入り、昨年は出るたびに数本、時には30本入ったこともあったというが、今年は少ないらしい。普段捕れるのはサザレ(シラタエビ)だが、これからはマエビ(シバエビ)も入るようになる。(写真家・中尾勘悟 鹿島市)

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