鯛の曳山人形と「唐津民芸曳山」の西田紀一さん。手元の「鯛車サミット」のチラシに新潟の鯛車が並んでいる=唐津市神田の工房

 唐津くんちの5番曳山(やま)「鯛(たい)」の人形が、6日から新潟市で始まる全国の鯛車の郷土玩具を一堂に展示する「鯛車サミット」に招待された。唐津市神田の工房「唐津民芸曳山(ひきやま)」の西田紀一さん(72)は「フランスや香港に渡った本物の曳山みたい」と喜ぶ。

 新潟市の「水と土の芸術祭」の中で、市民自ら企画・運営するプロジェクトの一つで開催。新潟県下では明治期ごろから鯛をかたどった灯ろう玩具がつくられてきた。疱瘡(ほうそう)(天然痘)の原因とされた疱瘡神が赤色を苦手とする伝承から、赤い鯛車は疱瘡よけとされた。かつては新潟住吉祭りで鯛の山車が出ていたという。

 できる範囲で新潟県内8カ所、島根や鹿児島など県外8カ所の計66点を集めた。主催するにいがたアートサーカスの山本力事務局長(76)は「博物館にしかなく、展示できないものもあった。どこもほそぼそと作られているようだ」とし、「県内でも地域で形が違い、そろって見る機会はなかった。各地を応援するイベントになれば」と意義を語る。

 唐津民芸曳山の曳山人形は2年前に6年ぶりに復活した。西田さんはくんちのPRになるとポスターなども送った。「全国の鯛が並んだ姿を見てみたい」と展示した様子の写真が届くのを楽しみにしている。

 鯛車サミットでの展示は8日までで、会場は新潟市中央区の北陸ガスホール。

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