「佐賀いのちの電話」の相談員が相談業務での気付きややりがいを語った=佐賀市のグランデはがくれ

 自殺を考えている人から電話で悩み相談を受ける「佐賀いのちの電話」(鮫島健理事長)の開局20周年記念式典が1日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。シンポジウムには相談歴10年以上の相談員3人が登壇し、社会貢献の喜びや自身の成長につながった経験を語った。

 佐賀いのちの電話の相談員は現在130人。3時間ずつ交代し、24時間態勢で電話対応している。

 シンポジウムでは開局時から続ける女性2人、相談歴10年の男性1人が活動を始めたばかりの時期を振り返り、いたずら電話が少なくない現状に戸惑ったり、急に相手から叱られたりした経験を紹介。落ち込んだ時の気持ちを切り替える方法として、「自分で自分を慰めたり褒めたりするようにしている」とする意見もあった。

 一方、さまざまな立場の人の身の上話に耳を傾ける中で「自分自身が成長できた」「人間関係が良くなり、相手を許すこともできるようになった」と肯定的な意見が相次いだ。男性相談員は「(相談先から)お礼を言われると本当にうれしい。相談を受ける側にいることをありがたいと思う」と語り、女性相談員は「誰かのために動くことは自分のためになる」と相談員になることを勧めた。

 式典では精神科医で作家の帚木(ははきぎ)蓬生(ほうせい)さんの講演もあり、約300人が訪れた。

このエントリーをはてなブックマークに追加