13年連続で佐賀県内最高の路線価をつけた佐賀市の駅前中央通り=佐賀市

 佐賀税務署は2日、相続税や贈与税などの算定基準になる2018年1月1日現在の路線価を発表した。13年連続で佐賀県内最高となった佐賀市の駅前中央通り(駅前中央1丁目)は前年比6・1%増と、昨年に続いて上昇した。標準宅地の評価基準額の平均変動率は0・2%の上昇で、24年ぶりに上昇に転じた。 

 日銀のマイナス金利政策で低利の資金を調達しやすいことや、来年10月の消費税の引き上げをにらみ宅地開発や賃貸マンションの需要が高まっているようだ。

 佐賀、鳥栖管内の最高値が上昇したのに対して、武雄は横ばいにとどまり、唐津、伊万里は下落が続いた。ただ、下落した地域も前年に比べて下落幅が縮小し、底打ち感が出始めた。

 県内の最高路線価はJR佐賀駅前の駅前中央通りで、1平方メートル当たり17万5千円と前年から1万円上昇した。駅周辺は福岡へ通勤する層を見込んだ賃貸用マンションの開発が活発な上、首都圏の企業が投資目的でオフィス街の物件を入手するケースも目立つ。

 鳥栖管内は1992年以来、26年ぶりに上昇に転じた。最高は本通筋商店街(鳥栖市本通町1丁目)で、前年から1千円上がって7万9千円。九州新幹線長崎ルートの建設が進む武雄管内は県道24号通り(武雄市武雄町富岡)が昨年と同じ5万2千円と堅調だった。

 一方、唐津管内は大手口通り(唐津市呉服町)が前年比1・5%減の6万7千円。22年連続の減少となったが、減少幅は前年(2・9%減)から縮小した。伊万里管内は伊万里大通り(伊万里市新天町)が2・1%減の4万6千円で、21年連続で下落したものの、こちらも減少幅は前年(4・1%減)から半減した。

 今後について市丸亮介鑑定士は「回復基調に力強さが出てきた。ただ、交通アクセスが良い地域に比べて、人口減少や高齢化が進む郡部では需要が鈍く、まだら模様の回復が続く」とみている。

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