男性の家事や育児の参画を求めた瀬地山角氏=佐賀市のアバンセ

 男女共同参画週間(6月23~29日)の記念フォーラムが6月30日、佐賀市の県立男女共同参画センター(アバンセ)であり、ジェンダー論を専門とする東京大学大学院教授の瀬地山角氏さんが講演した。経済的理由から共働き世帯が増える中、「男性の家事時間が少ない。男性の家事や育児の参画は、結果的に男性の就労を助ける」と家事と育児に積極的に関わることを勧めた。

 国の調査によると、共働き世帯の男性の家事時間は週平均1日46分に対し、女性は4時間54分で、瀬地山さんは「男女限らず、労働者の背後には子育てや介護がある。無いかのように男の人が働く社会は矛盾している」と非難し、「忌引と同じように男性も育休をとるべき」と提案した。

 瀬地山さんは女性の就労が家計のリスク回避に効果があるとし、さらに男性の経済状況を理由にした自殺問題の解決につながると考えを述べ、「正社員で働く妻の労働時間は、男性の残業代では稼げない。子どものお迎えも、過労死予防になるはず。男性は数時間の家事を、自分の身を助けるよいバイトと思って」と呼び掛け、会場を沸かせた。

 同フォーラムはアバンセと佐賀市、県女性団体連絡協議会開き、約300人が参加した。

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