引退セレモニーで競技生活を振り返るフリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子さん=2014年4月13日、

 トップ選手の発掘やスポーツ文化の裾野の拡大を目指す佐賀県の「SAGAスポーツピラミッド構想」で、柱の一つになる「スポーツエリートアカデミーSAGA」が8日に開校する。国体の強化指定選手を生徒に、県外の一流指導者による育成や、スポーツ医学や栄養学に基づいた個別の支援を行い、選手や指導者の資質の向上につなげる。

 初年度は各競技団体が推薦する国体の指定強化選手がアカデミーの生徒になる。小学生から社会人まで39競技870人が対象で、事業費は3278万円。

 県スポーツ課によると、都道府県が主体になり、期限や種目を制限せず、幅広いスポーツを対象に選手の育成強化に取り組むのは全国的にも例がないという。

 国のナショナルトレーニングセンター(トレセン、東京都)とは異なり、選手は従来の指導者、環境で練習しつつ、県外指導者による月1回程度の助言を年間を通じて受けたり、トレセンを視察したりして競技力や意識を高める。

 本年度は5種目で県外指導者を招く予定で、各競技団体と内容を詰めている。2019年度以降は対象種目を増やす。トレセン視察は中高生を中心に、冬以降に計画している。県費で設備面の改善など個別支援も強化し、栄養学やメンタルトレーニング、スポーツ倫理を学ぶ講座も開く。

 8日に佐賀市文化会館である開校式では、元フリースタイルスキー・モーグル日本代表の上村愛子さんが講演する。県スポーツ課は「現場の声を拾い上げ、かゆいところに支援の手を届かせたい。2023年の国民スポーツ大会佐賀大会にとどまらず、その後の五輪などでも県ゆかりの選手が活躍する土台をつくりたい」としている。

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