多久市の温泉保養宿泊施設「タクア」の燃料タンクの重油が近くの河川などに流出した事故で、市は30日、現場周辺の川などの水質を調べた結果の速報値で「全ての採取地点で問題がなかった」と公表した。

 施設内から雨水を放流する山犬原川と、下流の中通川、牛津川など計16か所で27日に採取した水を調べた。その結果、水中の油分の含有量を表す値(ノルマルヘキサン抽出物質値)が、いずれの地点でも1リットル中0・5ミリグラム未満だった。環境省が重油などの鉱油類について定めた排出基準(同5ミリグラム)を下回ったため、水質に問題がないとした。

 重油は6月13日、タクア敷地内の燃料タンクからあふれた。佐賀県は23日まで吸着マットでの回収や、油がついた草や土砂の除去作業を行った。市情報課は河川の水質について「監視を続け、異常があれば再び検査することも考えられる」と話している。土壌や地下水への影響を調べる敷地内3カ所でのモニタリング調査は引き続き実施する。

このエントリーをはてなブックマークに追加