1日限りの式場に変身した公民館。飾りの布はベッドシーツやレースカーテンを持ち寄るなど工夫した=唐津市厳木町の浪瀬公民分館

1日限りの式場に変身した公民館で結婚式を挙げた森さん、山口さん両夫婦。ママさんバレーの仲間たちがサプライズで企画した=唐津市厳木町の浪瀬公民分館

 花嫁が幸せになるという言い伝えから、多くの女性があこがれる「ジューンブライド」。唐津市厳木町のママさんバレーの仲間たちが6月17日、結婚式を挙げていないメンバーのために手作りの式を挙行した。地区の公民館が色鮮やかなアジサイやトルコキキョウで飾り付けられ、1日限りの式場に変身。思いがけない祝福に、花嫁たちの目からはうれし涙があふれた。

 結婚式を挙げたのは同町の森憲一さん(41)と希さん(36)、山口翔さん(32)と未来さん(32)の2組の夫婦。入籍から森さんは7年目、山口さんは13年目だが、「いつか式を挙げたいと思っていたけどチャンスがなかった」(希さん)。

 話を聞いたママさんバレー仲間の小山まちこさん(37)が発起人となり、サプライズで結婚式を演出することに。ウエディングドレスは、メンバーが過去に作ったものなどを、洋裁やアクセサリーを手がけている小山さんがリメークした。

 会場となった同町浪瀬地区の公民館は、普段飾ってある賞状や歴代区長の写真が取り外され、代わりに各家庭にあるレースカーテンやベッドシーツで飾り付け。バージンロードにはもらい物の青い布を使い、飾り付けの花々は地元の「小松花園」がトルコキキョウを無償提供したほか、メンバーがアジサイを持ち寄った。

 単なる親睦会と聞いていた希さんと未来さんは、突然ドレスに着替えるように言われ、「もうびっくりしかない」(未来さん)。仕掛け人である夫2人もスーツ姿で現れ、希さんは「両親と祖母までいて、思わず涙があふれてしまった」と振り返る。

 小山さんは「女性はいつまでも結婚式をやってみたいと思うもの。自分たちの願望も入れつつ準備した」。希さんと未来さんは「普通の式場じゃ絶対に味わえない。最高の式だった」と仲間たちの贈り物に感動しきりだった。

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