認知症カフェで取り組むレクリエーションとしてこけ玉作りを体験する参加者=佐賀市の佐賀メディカルセンター

 西九州大の認知症ケア研修会が25日夜、佐賀市のメディカルセンターで開かれた。医療福祉の関係者たち約50人が、認知症予防や介護者の憩いの場となる「認知症カフェ」の効果や取り組み方などを学んだ。

 西九州大の上城憲司教授(作業療法学)が講師を務めた。認知症カフェは、患者や家族らが集って語らい、介護者の精神的な負担軽減や地域の交流拠点としても期待される。県内には約10カ所で、全国的に見て普及は遅れているという。

 上城教授は、実際に認知症カフェで介護者が語った言葉を紹介した。「車で外出して帰ってこない。車の鍵を取り上げるのが大変だった」「家族のことも認識できない。だったら自分が見る必要があるのかな」「鬱憤(うっぷん)はノートに書く、それがストレス発散」―。当初の戸惑い、悩み、自分なりのストレス解消方法などさまざまな言葉が交わされているという。

 活動では、工作などレクリエーションも取り入れる。この日はこけ玉づくりを体験した。作業中に自然と会話が弾み、笑いも起きていた。

 上峰町の作業療法士松永理恵さん(23)は勤務する病院の同僚と2人で参加した。「患者さんが創作活動できたら気分転換になると思う。それが治療にもつながれば」と話した。

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