JA伊万里が操業する堆肥製造施設「第1堆肥センター」(伊万里市波多津町)の周辺住民6人が、施設からの浮遊物により健康被害が出たとして、総務省の公害等調整委員会に原因裁定を申請したことが26日、分かった。JA伊万里は因果関係を否定している。

 申請者は施設から約300~700メートルに住む2世帯の51~86歳の男女で、5月17日に申請した。

 申請書によると、施設では積んだ牛ふんや鶏ふんに強風を送って粉砕し、天井から堆肥促進剤を噴霧している。ふんと堆肥促進剤が混じってガス化したものが申請者の住宅まで浮遊し、湿疹や頭痛、めまい、足のこわばりの症状を引き起こしていると主張している。

 申請者の1人は「堆肥促進剤が導入された2012年以降、健康被害が出始めた。JA伊万里に、促進剤の使用をやめて人体に害のない製造方法に変えてほしいと求めてきたが、聞き入れられなかった」と話す。

 JA伊万里は「現場の職員や同じ製品を使っている別の施設では被害の報告はなく、堆肥センターが原因ではないと考えている」としている。

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