唐船城築城800年のロゴマーク。山の上の城をイメージし、有田氏の家紋の三星を配した

殿様墓を視察する唐船城築城800年記念事業実行委員会の委員ら=4月、有田町山谷牧

 今年築城800年を迎えた有田町山谷の古城跡、唐船城の記念事業の概要が固まった。今夏からさまざまな催しがスタートし、11月3、4日の両日のプレイベントでは、たいまつ行列や山海市などを展開。同11日に記念式典を開き、ミュージカルの上演などでその歴史を振り返るとともに、今後の地域づくりに役立てていく。

 

 唐船城は有田町一帯を初めて包括的に治めた松浦党の一派、有田氏の居城。1218年に築城、1615年の一国一城令で廃城になったとされる。町では実行委員会(委員長・松尾佳昭町長)を立ち上げ、記念事業の計画を進めてきた。

 プレイベントは、唐船城城址(じょうし)駐車場とその周辺で開く。郷土芸能の披露や篠笛(しのぶえ)コンサートなどの記念演奏会や、地元の特産物が並ぶ山海市と戦国時代の食を再現する催しを企画。たいまつ行列と武者行列が練り歩いたり、山田神社を碗灯(わんとう)でライトアップしたりし、炎と光の演出でも盛り上げる。

 焱(ほのお)の博記念堂で開く記念式典は、未来を担う子どもたちのステージで開幕。西有田中ブラスバンドの演奏、製作した兜(よろい)や甲冑(かっちゅう)のお披露目、園児による浮立の披露がある。ミュージカルでは、唐船城にまつわる歴史について映像などを交えながら紹介する。

 歴史の再発見や文化振興を図る事業も多彩だ。9月29日に、唐船城の歴史を生かしたまちづくりを語るシンポジウムを開催。同城跡と周辺の史跡や名所を載せたガイドマップや、城や松浦党の記述がある歴史書「三星鑑」のダイジェスト版も作成する。

 また、唐船城のイラスト復元図作成に向け、7月から唐船城公園内の発掘調査を行う。10月には唐船山山頂に、支城を含めた位置関係や、歴代城主とその概要が分かる方位盤も設置。10月13日~11月25日には、同山展望所を特別ライトアップする。

 藤泰治実行委副委員長は「町民参加型で有田郷の800年の歴史を共有し、町おこしにつなげていきたい」と、活性化へ期待を込める。

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