助産師の秀坂あいさん(左)に育児相談し笑顔を見せる利用者=佐賀市水ヶ江のポコ・ア・ボッコ内産前産後ケアroom

1周年記念イベントで吉武愛子さん(左)の歌に聞き入る参加者ら=佐賀市水ヶ江のポコ・ア・ボッコ

 産前産後の母親やその家族を対象にした佐賀市水ヶ江の「産前産後ケアroom」が6月で開設から1年を迎えた。育児や母親自身の体の悩みに助産師や看護師の資格を持つスタッフが対応し、子育て世代の心のよりどころとなっている。

 NPO法人「ポコ・ア・ボッコ」(寺野幸子理事長)が2階建て民家を活用し運営する。提供するサービスはおっぱいケア、ベビーマッサージ、リンパマッサージ、離乳食講座、ウィッグ相談など多岐にわたる。

 昨年度の利用者は述べ約500人で、悩みの多くは、胸の痛みや発熱などの症状が出る「乳腺炎」や「卒乳・断乳」だという。助産師の秀坂あいさん(45)は「佐賀のお母さんたちは自分の体のケアを後回しにしがちで、妊娠中に知っておけば産後、楽になることも多い。よりたくさんの人に知ってもらい、お母さんたちのよりどころになれば」と話す。

 1周年を記念して25日、記念イベントが開かれ、歌うかあちゃんこと吉武愛子さんのライブや絵本の読み聞かせ、手形足形アートの体験などがあった。育児相談やマッサージを利用した天野絵美さん(38)は「息抜きできる場所。自分一人じゃ解消できないものがあるけれど、ここに来れば安心できる」と笑顔を見せた。

 「本当に困っている人の役に立ちたいが、ビジネスとして収益を考えないといけない難しさもあり、試行錯誤の連続だった」と寺野理事長(41)。「この一年を次の一年へつなげたい。ポコ・ア・ボッコらしい緩さは残しつつ、戦略的に経営を考えて活動を長く続けていければ。(みなさんの)自分らしい生き方を応援していきたい」と意気込んだ。

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