「光ノ表面トシテノ銀色17-3」(1993年ごろ、キャンパス・油彩と樹脂、227.8×182.1センチ)

 佐賀大で学び、既存芸術を否定してきた美術グループ「集団蜘蛛(くも)」として活動した画家・森山安英さんによる個展「森山安英 解体と再生」が北九州市立美術館(戸畑区西鞘ケ谷町)で開かれている。1987年から30年にわたって制作された絵画作品約170点と集団蜘蛛時代の資料などを並べ、森山さんが芸術を問い直してきた足跡に迫っている。

 銀一色の絵画作品「アルミナ頌」「光ノ表面トシテノ銀色」シリーズ。「筆で描く」ことを問い直し、アルミの粉を含ませた溶剤を流し込む手法で完成させた。縦に流れ込む絵の具に光が差し、銀色の光沢を際立たせている。

 森山さんは1936年、北九州市八幡東区生まれ。1955年に佐賀大特設美術科に入学した。1960年代に地元作家らと結成した「集団蜘蛛」では、あらゆる芸術活動を否定する過激な運動を展開してきた。その後、15年間の沈黙を経て銀一色の絵画シリーズを発表し、北九州市を中心に活動を続けている。

 個展は7月1日まで。30日午後2時から学芸員による解説がある。問い合わせは同美術館、電話093(882)7777。

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