無料でコーヒーが楽しめるカフェスペース(右)を設けた「明治屋クリーニング&コインランドリー開成店」=佐賀市

 梅雨空に加え、家事の時間短縮などを理由に単身や共働き世帯で、コインランドリーの需要が高まっている。全国でチェーン展開するコインランドリー店が県内にも参入。業界の競争が激化する中、付加価値を高めようと、カフェや美容室を併設したコインランドリー店も登場している。

 平日午前10時ごろ、佐賀市内のコインランドリー店。大きな袋を持った主婦や高齢者が出入りする。稼働中の洗濯機が並び、動いていない洗濯機も触れると温かさが残り、まさにフル稼働状態だ。

 近年、花粉症などのアレルギー疾患や共働き・単身世帯が増え、24時間営業や布団が丸洗いできる大型機械を備えるコインランドリーの需要が高まっているという。佐賀市の60代主婦は「以前はふうふう言いながら手入れしていた。コインランドリー店が増え、カーペットや布団を丸洗いできる機械が多くなった。殺菌面からも高温乾燥はうれしい」と話す。

 フランチャイズ方式で、全国でコインランドリーを経営するWASHハウス(宮崎市)は、2007年に鳥栖本町に進出以来、県内に19店舗を出店している。「店舗が増えることで認知度も高まり、売り上げは右肩上がり」と同社。無人店舗で、管理・運営はすべて本社が遠隔操作。24時間365日対応のコールセンターも設置している。

 「この5年でコインランドリー店が一気に増えた」と話すのは、1995年にコインランドリー事業を始めた明治屋クリーニング(佐賀市)の大石千力専務。同社はクリーニング店に併設したコインランドリーを県内に5店舗設けている。

 日中はクリーニングのスタッフが常駐。大石専務は「洗濯のプロがいるため、コインランドリーを使った時に衣類が傷むという失敗を防げる」と話す。

 カフェを併設したコインランドリー店が登場した都市部と同じように、昨年5月、佐賀市のアルタ開成店近くにオープンした「明治屋クリーニング&コインランドリー開成店」には、雑誌やコーヒーを無料で楽しめるカフェスペースがある。

 子ども連れの主婦が、アルタで買った弁当をカフェスペースで食べながら洗濯が終わるのを待つ。そんな姿が見られるという。

 同社は今年5月には、美容室を併設したコインランドリーを設けた。大石専務は「他社との競争から新規出店場所がなかなか見つからないが、今後も店舗を増やしていきたい」と話す。

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