Q 私が寝ている間に、パートナーから勝手にLINE上のメッセージを見られました。

 この行為は何かしらの犯罪にあたるのでしょうか?

 A 正当な理由なく「封をしてある信書」を開けた場合には、刑法133条の信書開封罪に該当します。 もっとも、LINE上のメッセージは「封をしてある信書」には該当しないため、この罪にはあたりません。

 不正アクセス行為の禁止等に関する法律によれば,「アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能に係る他人の識別符号を入力して当該特定電子計算機を作動させ、当該アクセス制御機能により制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為」には、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます。これは簡単に言うと、パスワード入力が必要な場合に他人のパスワードを使用して情報やアプリケーションなどを開く行為を言います。

 ただし、ここで注意が必要なのは、当該行為は「電気通信回線を通じて」することが要求されています。そのため、他人の携帯電話やパソコン内に保存されているメッセージを他人のパスワードを入力して盗み見たとしても、当該行為には該当しないことになります。LINE上にすでに届いているメッセージは、「電気通信回線を通じて」見ることができるものではないため、当該行為にはあたらないのです(携帯電話を機内モードにしても自分のLINE上のメッセージは見られることを想像すると分かりやすいでしょうか)。。

 もっとも、犯罪行為には該当しなくてもプライバシーの問題はありますし、相手方との信頼関係にも悪影響を及ぼしかねないので、勝手に他人のメッセージを盗み見ることは控えた方がいいかと思います。

(弁護士 永江竜之介 唐津市)

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