福島県の高校で演奏を披露するメンバー=6月11日、福島県立新地高(提供)

 佐賀市の箏(こと)奏者・古賀真理子さん(62)が主宰するサークル「箏遊(そうゆう)会」が、東日本大震災の被災地を訪れ、演奏会を続けている。3回目となる演奏会では、宮城県に加え初めて福島県も訪れ、「さくら」「荒城の月」などを文化箏で演奏、音楽を楽しめる喜びを共有した。

 9日に宮城県仙台市を、11日には福島県相馬郡の県立新地高校を、50代~80代のメンバー24人が訪問した。

 福島県も、訪問先が高校となるのも初めて。新地高校では、在校生1名と、その10日前に卒業式を終えた卒業生8名が津波の犠牲となった。福島県会津地域に伝わる民謡「会津磐梯山」を交えた16曲を「元気になってね」という思いを込めて演奏した。「演奏会中の反応はとてもシャイ」(古賀さん)だったが、演奏会終了後は「ありがとうございました」「お疲れさまでした」と生徒たちから積極的に声を掛けられたという。

 同会は、帰佐後も、新地高校が震災の教訓を後世に伝えようと行っている「おもひの木プロジェクト」に寄付するなど、思いを寄せ続けている。古賀さんらメンバーは「忘れてほしくない、という被災地の声がある。被災地の今を周囲に伝え、佐賀からも『忘れないよ』というメッセージを送れたら」と話す。

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