上場後2回目となる株主総会で、会場入りする株主ら=福岡市のホテル

 JR九州は22日、上場後2回目となる株主総会を福岡市のホテルで開いた。在来線を大幅に減便した3月のダイヤ改正に関する質問が株主から相次ぎ、合理化を一定評価しつつ、沿線の自治体や地域の不満が大きいため、公共交通機関としての役割を損なわないか懸念する声も上がった。

 青柳俊彦社長は、ダイヤ改正後の自社調査結果を踏まえ、便数の復活はせず、運行時刻や車両増結にとどめる見直しを7月14日のダイヤ改正で実施することを説明した。福岡市の男性株主(85)は「過去最高の収益を上げた点を評価している。民間である以上、赤字路線の見直しも避けて通れない」と述べた。

 一方で、利用が少ない列車を削減して客離れを招いた国鉄時代の失敗を繰り返さないか懸念する声も多かった。埼玉県の男性株主(40)は、3月のダイヤ改正で高校の始業時間に影響が出たことに「利益ばかり追求し、公共性をおろそかにすると企業イメージを損なう。鉄道あってのJR。不動産などで上げた利益をローカル線の維持に使うべき」と提案した。

 青柳社長は「人口減少や少子化に加えて、高速道路や幹線道路の延伸など鉄道を取り巻く環境は厳しい。ローカル線の在り方や総合的な対策を地域の方と議論したい」と答え、効率運営を目指すと同時に、路線の存続方法を自治体などと協議していく考えを示した。

 総会には個人株主ら513人が出席し、約2時間で終了した。

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