大賀ハスの花

天の浮橋と橋からの眺め

 吉野ケ里歴史公園の東口改札をくぐると、100メートルの橋が架かっています。その橋の名前を「天の浮橋」といいます。この橋を渡ることによって、現代から弥生時代へ約2000年間をタイムスリップする設定です。

 「天の浮橋」は古事記に登場します。イザナギノミコトとイザナミノミコトの二柱の神が島をつくるために、天の浮橋から天の沼矛(ぬぼこ)で海水をかき混ぜます。また、天照大御神の孫ニニギノミコトが筑紫の日向の高千穂の峰に降りる際に渡ったのも天の浮橋です。吉野ケ里の天の浮橋の下には田手川が流れ、その先に主祭殿や物見やぐらの立つ北内郭が見えます。

 この風景からして、天の浮橋というネーミングはピッタリだと思います。現在、公園内では「大賀ハス」が咲いています。このハスは、弥生時代の遺跡から発見された種子が発芽した貴重なもので、その蓮根を公園に分けていただき、園内で根付いたものです。ハスの花は午前中がよく開いていますので、早い時間帯に来園されれば美しいハスが見られることと思います。天の浮橋を渡って、古代ハスを見に行くというのも吉野ケ里ならではで、面白いと思いますよ。(福田幸夫・吉野ケ里ガイド)

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