「1坪100円宅地」を見学する入居者=平成8年9月撮影、脊振村

 脊振村(現神埼市)が過疎対策として始めた「1坪100円宅地」で、この日までに全国各地から500件の応募があった。第1弾となったこの時は、19区画に対し最終的な応募は461世帯。中でも村外向けの15区画は競争率が約30倍となる人気ぶりだった。

 村営宅地を1坪当たり月額100円で貸し出し、15年間住めば宅地と村有林を無償譲渡する企画。事業費は約3億円に上る大プロジェクトだった。安価な宅地と豊かな自然に加え、都市部の住宅難を反映して福岡、大阪、東京など都市部から応募が集中した。ただ抽選会で入居者が決まっても、村での生活を考えて辞退する世帯もあった。

 事業は合併後の2009(平成21)年度に募集を始めた第6弾まで続いたものの、区画が埋まるまで2年かかるなど、回を重ねるごとに応募者は減った。一連の事業で同市脊振町広滝地区には累計62世帯が転入した。市は現在、補助金の交付事業で移住・定住促進を図っている。(新元号まであと314日)

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