ニューヨーク公演に向けて練習に励む唐津人形浄瑠璃保存会と竹本鳴子会長(左)=唐津市相知町の交流文化センター

 唐津市を拠点に人形浄瑠璃の継承に取り組む唐津人形浄瑠璃保存会が、米ニューヨークでの公演に挑む。会長の竹本鳴子さん(69)=唐津市=の友人が現地に住んでいる縁で実現した。初の海外公演だが「言葉が違っても浄瑠璃が描く人間の生き方は伝わるはず」と意気込む。

 2017年6月、古典芸能研究の第一人者で早稲田大名誉教授の鳥越文蔵さん(90)に誘われ、新潟県の団体による古浄瑠璃のロンドン上演に同行したのがきっかけだった。直接の出番は無かったが、公演後、外国人が長い拍手を送る様子を見て日本の芸能が持つ力を実感した。

 「私も海外でやってみたい」。いきおいで言うと、「やりましょう」。同じく随行していたニューヨーク在住の友人の協力を得て実現にこぎ着けた。

 演目は、男女の勘違いから起きてしまった悲劇を描く「おさん茂兵衛」。場面に合わせ、英訳したせりふをスクリーンに映す。他にも人形による舞や唐津くんちの囃子(はやし)、舞踊なども披露する。

 現地の日本人会を中心に、公演についての問い合わせもあるという。25日の上演に向け、22日には日本をたつ。竹本さんは「貴重な機会をもらい、ありがたい。命がけでやりたい」と話した。

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