佐賀市久保泉町川久保の残土置き場の土中から山口県下関市の男女2人の遺体が見つかった事件で、殺人罪などに問われた無職の被告=神埼市神埼町=の裁判員裁判の第6回公判が18日、佐賀地裁(吉井広幸裁判長)であった。捜査に携わった元県警科学捜査研究所所長が出廷し、2人が乗ってきたという軽乗用車が重機によって損傷したとする鑑定内容を証言した。

 検察側は4日の冒頭陳述で、被告は軽乗用車の屋根に油圧ショベル先端のバケットを振り下ろし、バケットと走行用ベルトで車を挟み込み、穴まで引きずって落としたと主張している。

 元所長は、車の天井全面にバケット底面の形状と合う損傷があった上、ずれが少なかったとし、「バケットを上から下に押し付けられたと考えられる。車も重機も停止した状態だった」と証言した。車の右側面にバケットの爪跡、反対側に重機の走行用ベルト部品の跡があったとし、バケットと重機で車を挟み込んだ可能性にも言及した。

 弁護側は、車や重機に互いの塗膜が付いていなかったか質問。元所長は「(塗膜が付くほどの)交通事故に近い衝撃を受けた傷はなく、付く可能性は低い」とし、塗膜が検出されなくても不自然ではないとした。

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