「佐志の歴史」を手にした編集委員会会長の堀川義英さん

 唐津市の佐志公民館の郷土史講座の受講生が「佐志の歴史」を刊行した。昨年度まで6年間続いた講座の集大成として、2年がかりで冊子にまとめた。旧石器時代から近代までの歴史、地名、石造物、民話や伝承など地域史を紡ぎ出している。

 佐志校区には、約2万9千年前の石器が出土した枝去木山中遺跡など旧石器時代から縄文・弥生時代にかけての遺跡が多い。中世には松浦党の佐志氏(佐志村の地頭)が長く活躍し、桜町の浜田城跡などが往時をしのばせる。こうした歴史のほか、佐賀の乱の後に逃避行する江藤新平の逸話、唐房の漁業史にも紙幅を費やしている。

 A4判で120ページ。講座に加え、図書館で調べたり、郷土史家に聞いたりして16人で執筆した。「子どもたちにも読んでもらえるように」と佐志中の美術部に挿絵を依頼。550部作製し、資料提供者や小中学校に配布し、公民館で無料配布している。

 編集委員会の堀川義英会長(76)は「90歳ぐらいの年配者に『読んだよ』と伝えられたり、唐房の漁師さんからも『初めて勉強した』と言われたり、感想を聞くのがうれしい」と語る。

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