イカ釣りが一斉休漁で呼子港につながれたままの漁船=2008年6月18日、唐津市呼子町

 原油価格高騰の影響を受け、全国の小型イカ釣り漁船約3千隻が、2日間の一斉休漁に入った。燃料高による採算悪化の窮状を世論に訴えるためで、県内も玄海漁連の279隻が参加した。燃料高を受けた組織的な休漁は初めて。

 「呼子のイカ」で全国的に有名な唐津市の呼子町漁協は、漁業用燃料に対し国に支援を求める緊急決議を採択。県いかつり漁業協議会の川口安教会長は、水産庁で「油代が払えない漁業者が増えた。イカ釣りの灯を消さないでほしい」などと訴えた。

 一斉休漁の影響は飲食店にも飛び火。イカ不足の風評で、呼子のイカ料理店では同年7月の売上げが前年比で2割以上落ち込んだところも出た。

 5年後の2013(平成25)年4月にも、円安進行による燃料高騰に抗議し、全国でイカ漁船が一斉休業を決行。呼子などのイカ料理店は08年の反省から、事前に多くイカを仕入れ、情報発信を強化するなどして、休漁の影響を抑えた。(新元号まで317日)

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