「緊張感を持って」「安全を最優先に」。九州電力が再稼働を申請していた原発4基の中で、最後に「原子の火」がともった玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)。準備過程で1次冷却水ポンプの不具合が見つかり、蒸気漏れトラブルがあった3号機とともに安全性への不安や避難計画に対する懸念が残る中、山口祥義知事や県内の関係首長は、安全確保に万全を期すよう改めて注文した。

 「県民から厳しい目が向けられていることを忘れず、緊張感を持って慎重に作業していただきたい」。山口知事は、再稼働が県民の間で賛否が分かれることを念頭に、安全性を最優先に取り組むようくぎを刺した。重大事故時の避難計画には不安の声も上がっており、知事は原発周辺に離島が多い実情を踏まえ「陸路だけでなく船やヘリコプターも含め、さまざまな想定をして(計画を)検証し、訓練していくことはずっとやっていく」と述べた。

 県内の半径30キロ圏の2市1町の首長は、それぞれコメントを発表。玄海町の岸本英雄町長は「町民のさらなる安全安心につながるよう、丁寧かつ慎重に取り組んでほしい」と求めた。

 30キロ圏の自治体の中で住民が最も多い唐津市の峰達郎市長は、4号機でも再稼働に向かう過程で不具合があったことを挙げて「事故は起こり得るとの前提に立ち、細心の注意を持って運転に万全を期してもらいたい」。

 再稼働に反対する伊万里市の深浦弘信市長は、3号機の蒸気漏れに触れ、安全確保を求めた上で「国は周辺自治体も地元と位置づけ、十分な防災対策を」と要望した。

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