がんの宣告を受けた時の心境と生きる決意を語る古賀吉光さん=唐津西高

 唐津西高で14日、がんによる機能障害で人工肛門・膀胱(ぼうこう)をつけて暮らす厳木町の古賀吉光さん(67)が講演した。前身の旧制唐津女学校の生徒が自らの命と引き替えに溺れていた小学生2人を救ったことを語り継ぐ学校行事で、全校生徒540人が「生と死」に向き合った。

 古賀さんは在職中の58歳の時、膀胱がんを宣告され、1カ月の間に摘出と造営計3回の手術を受けた。不安と恐怖で弱音を吐いた時、妻からの「不便さを抱えてでも家族のために生きることを選んでくれてありがとう」というメールにひとり病床で涙を流し、手術に臨んだことを明かした。

 さらに昨年12月、リンパへの転移が分かり、抗がん剤の点滴治療を受けている。医師から「治療効果は五分五分」と言われているとし、「良くならない五分ではなく、助かる方の五分を信じ、前向きに生きていきたい」と患者同士の互助活動への決意を語った。

 生徒会役員で2年生の池田光輝さんは「がん宣告を受けた人の死への不安を知り、命の大切さを知ることができた」と話し、時貞充尚校長は「『生きる』という言葉が何度も語られ、私自身、考える機会になった」と述べた。

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