主権者教育アドバイザーを務めるネクスト・コネクションの越智大貴代表(左)が出した思考実験の問題に答える白石高3年の生徒ら=白石町の白石高

 総務省が委嘱した主権者教育アドバイザーによる授業が13日、白石町の白石高であった。同校の3年生約140人が、主権者意識を育むためのさまざまな思考実験を通し、責任ある主権者として社会を捉える視点を学んだ。

 子どもや若者に社会参加を促すNPO「ネクスト・コネクション」(愛媛県)の越智大貴代表が講師を務めた。越智代表は「政治は社会の利害を調整する働き」とした上で、主権者意識を育むための思考実験を複数紹介した。

 このうち、トロッコの暴走で5人が死ぬのを避けるために待避線の1人を犠牲にするかを問う「トロッコ問題」では、生徒たちの多くが1人を犠牲にすることを選択した。一方で「暴走を止めるために1人の太った人を橋から突き落とすか」と形を変えた問いには、ためらう様子も見られた。

 越智代表はこうした問いを考える視点として(1)全体の権利(2)個人の自由(3)美徳の促進―の3通りがあるとし、「社会に答えはない。『自分はこの立場から考えてこう思う』と言える責任ある主権者になって」と呼び掛けた。

 同校が主権者教育を依頼した白石町選挙管理委員会を通じて主権者教育アドバイザーを招いた。近隣町の選挙管理委員会の職員らも聴講した。

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