完成した上場土地改良事業の基幹施設・松浦川揚水機場=平成元年6月撮影、唐津市養母田

 唐津市と東松浦郡5町村(当時)にまたがる上場台地で、国と県が進める上場土地改良事業の基幹施設・松浦川揚水機場(唐津市養母田)が完成し、現地で通水式があった。1969(昭和44)年の調査から20年、常襲干ばつ地帯についに水が引き揚げられ始めた。

 同事業は73(同48)年開始。同揚水機場のほか五つの貯水ダムなどを建設し、水路や農道網も整備した。上場台地の農業生産性は大きく向上し、特にイチゴやミカン、トマトなどの施設園芸や露地タマネギ、ブランド牛「佐賀牛」などの産地へと飛躍した。

 当初は国営が84(同59)年、県営が85(同60)年に事業を完了する予定だったものの、オイルショック後の公共事業費抑制などで大幅に遅れた。実際の完了は国営が2003(平成15)年3月、県営が07年(同19)3月だった。

 事業全体の総工費は約1634億円。負担金の償還は最長で2029年度まで続くという。(新元号まであと318日)

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