九州電力は15日、玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)を16日午前11時に再稼働すると発表した。2011年12月に定期検査で停止して以来、約6年半ぶり。東京電力福島第1原発事故を踏まえた新規制基準下での再稼働は、九電川内1、2号機(鹿児島県)などに続き5原発9基目になる。

 15日は制御棒の機能検査など再稼働前の全工程を完了。16日午前11時に制御棒を引き抜いて原子炉を起動し、核分裂が安定的に持続する「臨界」に達するのは17日午前0時ごろになる見通し。20日に発電と送電を再開し、7月中旬に営業運転に復帰する予定。

 当初、今年3月の再稼働を目指していたが昨年10月以降、神戸製鋼所や三菱マテリアルの製品データ改ざん問題が発覚し、部品の安全性確認で2カ月遅れた。

 3月30日には3号機で2次系配管から蒸気が漏れるトラブルが発生し、4号機も該当箇所の点検、部品交換を実施。さらに5月3日に4号機の1次冷却水ポンプの異常が判明、分解点検と復旧に時間がかかり、工程が約3週間ずれ込んだ。

 4号機の再稼働で、九電が原子力規制委員会に新規制基準の適合性審査を申請していた玄海、川内の原発4基すべてが稼働することになり、玄海原発に関して九電は今後、2号機の存廃の検討や使用済み核燃料対策に注力するとみられる。

 使用済み核燃料を巡って九電は、今年3月の県議会原子力安全・防災対策等特別委員会で、燃料の間隔を詰めて保管スペースを増やす「リラッキング」や、特殊な金属容器「キャスク」に入れて空冷する乾式貯蔵施設について「同時に申請する予定」と明らかにしており、地元説明や社内の手続きなど申請に向けた準備が本格化する。

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