『教師へのとびら』編著者の竜田徹准教授(左)と林裕子准教諭=佐賀市の佐賀大学

 佐賀大学教育学部は、2014年度から取り組んできた高校生向けの教師養成プログラム「教師へのとびら」の実践と成果を考察した書籍を発刊した。高校と大学の7年間を通した育成型プログラムの実践は全国的にも珍しく、高校生だけでなく、大学生にとっても学びを深める機会につながっている。

 4部、計20章で構成。企画と実施にかかわった10人の教員が執筆を担当した。

 県内15校ほどの高校が参加している。1年次登録者は初年度が53人、15年度が45人、16年度が63人、17年度は112人で増加傾向にある。1、2年生は年間各3回のプログラムを受け、3年生はまとめの会1回を受講する。

 オープンキャンパスなど単発の学びではなく、連続性のあるプログラムが特色。高校生は自己分析を通し目指すべき教師像を設定するほか、「自分が本当に教師になりたいか」の視点で問い直す機会もある。教科教育に関し、専門科目の講義を一つ選び受講したり、「いい先生ってどんな人」などのテーマで議論し、目指す教師像について考えたりする。参加者から寄せられた「教科を教えるだけでなく、生徒の人生を支えるのが教師だと感じた」など生の声も紹介している。

 編集にかかわった竜田徹准教授(34)と林裕子准教授(34)は「高校生の段階からどんな将来を描くかを具体的に問いかける機会となり、大学に入ってこんなはずではなかった、というミスマッチ解消につながる」と話す。

 300部を作成し、高校や教育委員会に配布した。希望者には部数限定で配布している。問い合わせは佐賀大学教育学部、電話0952(28)8213。

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