拡張計画を撤回した産業廃棄物最終処分場=西松浦郡有田町戸矢地区

西松浦郡有田町戸矢地区にある産業廃棄物最終処分場

 佐賀県西松浦郡有田町戸矢地区で産業廃棄物の最終処分場を運営している西ノ浦開発が、処分場の拡張計画を地元住民の反対運動を受けて撤回した。佐賀県に受理されていた施設変更許可申請書を11日に取り下げた。同社は「住民とコミュニケーションが取れなかった」と話し、現在の処分場が満杯になれば運営を終える意向を示している。

 同社は1999年から稼働している処分場が満杯に近づいてきたとして、容量を約16万7200立方メートル増やし、約58万3700立方メートルにする計画を今年1月、県に申請していた。

 この計画に対し、住民側は約250世帯で「産廃から有田川を守る会」を立ち上げ、県に意見書を提出するなどして反対運動を実施してきた。住民側は環境保全を目的に2014年、容量の増量・拡大は「住民の合意がなければ行わない」との協定書を同社と結び、「19年11月末をめどに埋め立てを終了する」という合意書も交わしていた。

 守る会代表の円田数吉戸矢区長(68)は「運動の成果で、ひとまず胸をなでおろしている。汚水の問題などがあり、業者との話し合いは続ける」と運営を注視する考えを示した。

 処分場を巡っては今年4月、近くの河川に汚水が流れ込み水質が悪化したため、県が同社を指導した。5月に県が水質調査を行い、処分場敷地内の調整池に注ぎ込む汚水が47度の高温だったことを確認している

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