県内で農村ビジネスに取り組んでいる農業者たちが意見を交わしたパネルディスカッション=佐賀市のガーデンテラス佐賀(マリトピア)

 農作物直売所や体験・観光農園、6次産業化など「農村ビジネス」をテーマにしたフォーラムがこのほど、佐賀市で開かれた。県内の実践者5組が登壇し、農村ビジネスに取り組んだきっかけや心掛けていることなどを発表した。

 唐津市の若手農家らでつくるグループ「唐津アグリ旬」代表の本田和也さんは「夢を発信し、周りに共感するメンバーがいた」。1次産業に携わる若者でつくる一般社団法人「太良と生きる」代表の山口一生さんは「町が衰退することに危機感を持った」と活動のきっかけを語り、自家農園のイチゴを使った加工品を開発、販売する神埼市の香月涼子さんは「イチゴは半年しか栽培できない。パートを通年雇用にして地域貢献したかった」と語った。

 ビジネスの成功には販路確保やファンづくりが重要になる。自然体験型体験梅園代表の大古場美由紀さん(武雄市)は「昨年訪れた2千人超はほとんど口コミ。一人一人の方に満足してもらえるよう妥協しない」。佐賀県初の農家民宿を夫婦で開業した佐賀市の藤瀬みどりさんは「ただ泊まる所ではなく触れ合う所。心を開いてお客様を受け入れる姿勢をなくさないようにしている」と述べた。

 福岡県を拠点にした農園レストラン「ぶどうの樹」の取り組みを紹介する基調講演もあった。担当者は多くの観光客を呼び込むために「『どこにでもある』ではなく、『ここにしかない田舎』を目指している」などと語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加