九州新幹線長崎ルートの整備方式を巡る質問などに対し、答弁した山口祥義知事=佐賀県議会棟

 定例県議会は15日、一般質問3日目の質疑を行った。2022年度の九州新幹線長崎ルート暫定開業後の整備方式を巡り、長崎県とJR九州が全線フル規格を求めていることに対し、山口祥義知事は「何でも求められればOKとはならないことを分かっていただきたい」と強くけん制した。

 坂口祐樹議員(自民)が県を二分するような合意に至るまでの経緯や県西南部の並行在来線の問題を指摘、「フル規格は県財政に禍根を残す。ローカル線や道路に投じる予算が減ることは目に見えている」として知事の見解をただした。

 山口知事は、長崎県とJR九州が全線フル規格を求めていることに「与党から(見解を)求められたとはいえ、違和感がある」との認識を改めて示した。全線フル規格を否定する県の立場について「佐賀が駄々をこねているのではない。やらなければならない事業がある」と理解を求めた。

 暫定開業後、在来線の特急が大幅に減便される西南部地区については「皆さまの葛藤を忘れてはならない。武雄や嬉野の地域づくりを盛り上げるに当たり、(鹿島市など)県西南部との地域連携も大切にしたい」と述べた。

 土井敏行議員(自民)はフリーゲージトレイン(軌間可変車、FGT)の導入が断念されたのかどうかを確認した。南里隆地域交流部長は、国土交通省から受けた説明として「与党検討委が検討中で、今の時点で導入がなくなることが決定したとか最終判断をしたとかではない」と答弁した。

 一般質問はこのほか、池田正恭、竹内和教、八谷克幸(いずれも自民)の3議員が登壇した。

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