山犬原川に流れ込んだ重油を取り除く作業をする多久市職員ら=多久市北多久町

 佐賀県多久市北多久町の温泉保養宿泊施設「タクア」から近くを流れる山犬原川に重油が流れ出た問題で、多久市や佐賀県、運営会社は、14日も重油の回収作業を進めた。市によると、流出量は約8キロリットルに上るとみられ、市などは流域の8地区に対して農地に取水しないよう呼び掛けている。

 一部の水田には重油が流入しており、市は同日、横尾俊彦市長をトップとする対策本部を設置。佐賀県も情報連絡室を立ち上げた。

 市によると、重油は中通川に合流する下流約3キロの東鶴橋(同町)付近まで流出。両河川の16カ所でオイルフェンスを張って回収している。

 運営会社によると、佐世保市の業者が13日午後2時半ごろから、施設の敷地内にある燃料タンクに給油。タンクが満杯になっているのに気づかずに給油を続けたため、タンクの空気抜き用パイプからあふれ出た。施設の現場責任者は不在で、業者が1人で給油していたという。

 運営会社は15日に予定していた旅行業者やマスコミ向けの内覧会を中止した。19日のプレオープン、7月8日の開業に変更はないという。同社は「このような事態を招き申し訳ない。被害拡大の防止に全力で取り組み、原因究明、再発防止を徹底する」と話している。

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