先週火曜の早朝5時、消防車のサイレンで目を覚ました。携帯電話で、近くで「車両火災が発生」との災害情報メールを確認し、上着を羽織り、カメラを持って家を出た。日の出前で外は薄暗かった。

 現場の路上では、運転席に向け、消火作業がなされていた。見た目から「トラックか」と思ったが、煙が晴れると、車両後部のタンクとともに「散水車」の文字が見えた。散水車が放水される奇妙な写真を撮りながら、こんな時間になぜここに、と疑問が浮かんだ。

 小さな黒板が路上に倒れていた。工事名「森林病害虫等防除事業」、工種「地上散布」。現場近くの西の浜に面した松林を松くい虫の被害から守るため、薬剤散布の最中だった。別の車両には、ジェットエンジンのような形の薬剤噴霧器が搭載されていて、タンクの水は薬剤を薄めるものと聞いた。

 1週間前の同じ時間には、虹の松原を見下ろすホテルの屋上から、松原に空中散布するヘリコプターを取材撮影した。薬剤散布とあって、どちらも市民が動き出す前の作業。火災現場で場違いだが、こうして景観が守られているんだ、と身に染みて感じた。(唐津支社・宮﨑勝)

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