交通事故被害者家族が受けた痛みなどを語る高濵伸一さん=基山町の基山中

 「命の大切さを学ぶ教室」が9日、基山町の基山中(嘉村和久校長)であった。全校生徒や教職員約400人が、交通事故被害者遺族の高濵伸一さん=熊本県菊池市=の講演を聞き、家族の絆や生命の尊さを再確認した。

 高濱さんは2004年、当時大学1年だった息子の怜志さんを交通事故で亡くした。青年海外協力隊を目指していた怜志さんとの思い出や、事故後の親としての心境などを紹介。生徒たちに「あなたたちはこれからたくさんの人と出会い、あなたたちを必要として待っている人も必ずいる。生きて生きて生き抜いてほしい」と呼び掛けた。

 生徒たちは真剣なまなざしで高濱さんを見つめ、話に聞き入った。公演後、生徒代表が「一つの命が亡くなると悲しむ人がたくさんいる。命を守るためできることを考えたい」とお礼の言葉を述べた。

 教室は、犯罪被害者や家族が受けたさまざまな痛みを知ることで、命の大切さなどを知るとともに、犯罪を犯さない規範意識を向上させようと、県警が県内の中学、高校を対象に開催。今年度は22校で実施する。

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