小城市の江里口秀次市長は12日、市観光協会役員改選の登記変更に絡む文書偽造などに端を発した市商工観光課の元課長=退職=による一連の不祥事を受け、職員倫理条例の制定を検討する考えを示した。

 6月定例市議会で永渕和正議員の一般質問に答えた。江里口市長は「文書偽造や事業経費の不適切な使い方など、公務員としてあるべき姿ではなかった」と改めて陳謝した。その上で「市が設置した委員会の再発防止策の規律に沿って、職員の倫理観を向上させたい」と答弁した。

 永渕議員は「市民の信頼を失った今こそ、条例として自発的に組織を統制する制度を外に打ち出すのが重要」と迫り、江里口市長は「先進的な事例を勉強しながら庁内で検討したい」と述べた。

 職務倫理条例は、汚職や不祥事のあった自治体の多くが再発防止と公正な職務の確保を目的に条例を定めている。2016年に入札情報漏えいで職員が逮捕された兵庫県姫路市は、「勤務時間の内外を問わず、自らの行動が公務の信用に影響を与えることを常に認識して行動しなければならない」などと、厳しい倫理を求める項目を設けている。

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