県高齢者美術展で特別賞に選ばれた山本初子さんと受賞作品=鳥栖市

 佐賀市で開かれた第13回県高齢者美術展(県長寿社会振興財団主催)で、山本初子さん(99)=鳥栖市=の「奥入瀬(おいらせ)渓谷」が工芸の部で特別賞を受賞した。山本さんは、ちぎり絵で木々に差す日の明暗や川の流れを表現。「初めての賞でいい記念になった」と受賞を喜んだ。

 山本さんは80歳まで勤めていた和裁の講師を辞め、ちぎり絵は83歳で始めたという。京都から取り寄せたぼかしの入った和紙を写真を見ながら一つ一つ手でちぎって丁寧に貼り付ける。縦45センチ、横37センチの受賞作品は、和紙で表現した豊かな色彩と、油絵と見間違えるほどの緻密さなどが評価された。

 「始めたら夢中になる」という山本さん。昼食を忘れるほど集中する時もあり、約3週間で作品を完成させた。中でも「流れる川の勢いを表現するのは難しかった」と振り返り、「受賞できてありがたい」とほほ笑んだ。

 ちぎり絵の他にも習字や墨絵、和裁の技術をいかした小物作りと、趣味には枚挙にいとまがない。「自分の楽しみだから続けていきたい」と意欲は尽きない。

このエントリーをはてなブックマークに追加