念願だったオペラ座天井のシャガールに会えた

 部屋の窓からアイルランド海が穏やかに広がり、窓から時折この国特有の風がゴーと聞こえてくる。

 1年間の留学を終えた娘とジュネーブで落ち合った時は雷雨でぬれねずみ。この季節らしからぬ雨空で数日過ごし、パリに移動した。フランス人に嫁入りした大学の後輩がパリに暮らす人のようなガイドをしてくれた。地域の人の寄るパン屋、八百屋、総菜屋、酒屋、手芸店などを巡って、郊外のB&Bや市中のホテルに泊まる。彼女の家で夕食に呼ばれる頃には、パリの人の暮らしが少しだけ見えてくる。パリの公式観光ガイドを目指す彼女へ佐賀の人を送りたい。

 ロンドンではかつての会社の先輩夫婦と待ち合わせ、現地でデザイナーとして務める旧知の息子さんにガイドをお願いした。メイン通りを素っ裸で行く自転車パレードに遭遇し、ひげそり用品専門店でその奥深さを知り、初夏の英国庭園で光を浴びる。夜のオフィスでは世界中のあらゆるフォント(書体)を作っている現場をじっくりと見せてもらう。

 さあ、娘と車で巡るアイルランドでは何に出会えるだろうか。(小野寺睦・養鶏農家)

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