岡田三郎助アトリエ(山田直行)

 北部九州は、例年より8日早い梅雨入りとのことである。田んぼでは麦刈りや田植えの準備とあわただしい季節を迎えている。

 梅雨の合間をぬって、岡田三郎助のアトリエをスケッチさせていただいた。この建物は佐賀出身の近代日本を代表する洋画家で、第1回文化勲章を受章した岡田三郎助のアトリエである。このほど東京の方より県立美術館・博物館そばに移築され、往事の姿に復元公開されている。明治41年ごろに建設され、近代洋画家のアトリエとして現存するものとしては国内最古といわれる。

 木造西洋下見板張りの淡いグリーンと、明るい茶色の外壁や窓の形がおしゃれである。そして周囲の木樹の緑に調和して、ひかえ目ながらも上品な雰囲気を発している。

 明治維新から150年。ふる里に新たな風景が加わった。(山田直行・佐賀女子短期大学名誉教授)

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