長蛇の列を作り、開店を心待ちにする来場者。開店前30分には整理券すべてなくなった=佐賀市光の有明海直販所「まえうみ」

1人1パック限定で販売されたアゲマキを買い求める買い物客=佐賀市光の有明海直販所「まえうみ」

 佐賀県有明海漁協は9日、一部漁解禁となった有明海特産の二枚貝アゲマキを22年ぶりに出荷した。少量限定で販売した佐賀市の直売所「まえうみ」には朝から長い列ができ、開店30分前に整理券がなくなる反響ぶり。店内は活気に包まれ、今後のさらなる資源回復に期待が寄せられた。

 8日に水揚げした約60キロのうち約20キロを直売所が扱い、大サイズ12個入り(1200円)15パック、中サイズ20個入り(1千円)55パックが用意された。売り切れた後も客足は途絶えず「予想が甘かった」「2千円でも買いたかった」との声が漏れた。

 購入した佐賀市の石丸知也さん(87)は「あっさりなのに濃厚な味で酒のさかなにちょうどいい。(生息数が)どんどん増えてほしい」。鹿島市から訪れたノリ養殖を営む山口知佐子さん(49)は「買えなかったけど、これだけファンがいるのがうれしい。資源回復は(稚貝放流など)関係者の地道な努力があったからこそ」と感極まった様子だった。

 漁協によると、この日は約40キロ分が佐賀魚市場と筑後中部魚市場に出荷され、大サイズが2キロで8千円、中サイズが同7千円の値が付いた。漁は鹿島市沖の一部に限定し、今月末まで実施する。10日は「まえうみ」で午前10時、鹿島市の道の駅鹿島で同9時から販売する予定。

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